“焼け付く土地でも” エッセイ 核査察の合間に

地球温暖化の影響なのでしょうか?世界では気温の上昇とともに海水温も上昇し生態系に変化が生じているようです。日本でも最高気温が1933年山形市で観測された40.8℃が長く記録として保持されていましたが、現在の日本最高気温の記録は、熊谷市と浜松市の41.1℃です。ちなみに、世界の最高気温は、イラクのバスラにおいて1921年7月8日に観測された58.8℃でしょう。私が、1998年イラクで経験した最高温度は54℃で、毎日52℃以上で、その暑さは、すさまじいものでした。この暑さからタイトルに「焼け付く土地でも」を加えたのです。それは、「主は絶えず、あなたを導いて、焼けつく土地でも、あなたの思いを満たし、あなたの骨を強くする。」(聖書 イザヤ書58章11節)が頭に浮かんだからです。
このエッセイ集は、1998年イラクに対する国連の大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)に係る国際原子力機関(IAEA)イラクアクションチーム、そして2003年、2004年イランに対する特別ミッションにコンサルタントとして査察に携わり経験した事、見た事、イスラム教の文化に触れた事、また、旧約聖書の創世記、ダニエル書、ヨナ書の舞台の地を訪れた事から、IAEAより私に課せられた守秘義務外の事柄についてエッセイとしてまとめたものです。
日本核物質管理学会 事務局長 岩本 友則
【参考リンク】
(1) 日本核物質管理学会ホームページ
(2) 原子力の平和利用に向けた取組
【エッセイ集 目次】
(1) 言葉の壁はどうして生じたのか?
(2) 環境悪化・終末時計は残り100秒
(3) 経済崩壊・経済制裁の効果は?
(4) ハイウェイ 戦車、馬車、人の横断
(5) バビロンの栄華 世界の七不思議を訪ねて
(6) 帝国の崩壊(聖書の預言とその成就)
(7) 夢の解き明かし(世界帝国の展望)
(8) 軍用機の乗り心地はファーストクラス?
(9) 試される語学力(語学力は命の鍵)
(10) 査察官の一日in バグダッド
(11) 核査察の合間で余暇の過ごし方
(12) イラクの食事(イランと違うパンとキュウリ)
(13) ムチ打ち刑を乗り越えBC8 世紀歴史ロマン聖書ヨナ書を訪ねて
(14) アラビアンナイトの国のお持て成し
(15) マスコミ報道・妻の覚悟
(16) 軍用食(NATO軍、米軍)の味比べ
(17) クライシス緊急無線を聞き逃せば捕虜の憂き目
(18) 投獄の危機・降りかかる苦難
(19) 国連グッズ・土産ショップ
(20) イラクの友マインダー達
(21) 酒と女性に厳しいイスラム教の国
(22) 聖書は意外と科学的