【今回のテーマは「福島原発の廃炉」】
・今回は専門による解説編で、東京大学の鈴木俊一先生に、福島廃炉の現状と課題についての内容をお届けします。特に最大の問題は燃料デブリの取り出しについてです。
・2011年3月の事故以降、政府と東電が主体的に福島第一原発の安定化を図り、その後の廃炉作業を続けてきていますが、テレビのニュースなどで見かけたりしますが、なかなかベースを理解していないと理解に苦しむ場合が多いものです。鈴木先生のお話を聞いて基礎知識を身につけて頂きたいと思います。
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(1) 福島廃炉の現状と課題(全体概要)
(2) 「デブリ取り出し〈工法と技術〉/「大規模燃料デブリ取り出し」(その1)
(3) 「大規模燃料デブリ取り出し」(その2))
【プロフィール:鈴木俊一氏(すずき しゅんいち)】
・1982年東京大学工学部卒、東京電力入社。
・1988年9月~1990年9月 米国マサチューセッツ工科大学客員研究員
・2014年1月技術統括部部長(福島第一廃炉研究推進担当)兼原子力・立地本部兼技術研究組合国際廃炉研究開発機構 研究推進部長
・2015年4月東京大学大学院工学系研究科 原子力専攻 兼 原子力国際専攻特任教授
・2019年4月~現在 東京大学大学院工学系研究科 総合研究機構 兼 原子力国際専攻 特任教授
・福島第一原子力発電所事故の際は、東京電力技術開発研究所材料技術センター所長として水素爆発の原因調査や海水による腐食対策、汚染水処理対策などに尽力。
・主な研究分野
福島廃炉及び復興に関する各種基礎研究並びに人材育成に従事。専門分野は原子力材料工学、システム保全工学及び廃炉工学。主なテーマは福島第一廃炉における燃料デブリ性状推定及び取り出し工法に関する研究、廃棄物管理に関する研究、ジオポリマーに関する研究、燃料デブリ除熱システムに関する研究、福島復興に関する研究等。
(主な経歴)
○2001年7月東北大学より博士号(工学)取得
○2005年~2007年ICGEAC(軽水炉プラント材料専門家国際会議)全体議長
○2009年度東北大学客員教授(流体科学研究所)、
○2010年~2014年度 東北大学講師(未来科学技術共同研究センター)
○2008年1月~2011年3月、仏EDF MAI(Material Ageing Institute) Board Member
○2007年9月~2012年3月、JANTI「中越沖地震後の原子炉機器の健全性評価委員会」幹事
○原子力学会(フェロー),機械学会,保全学会、腐食防食学会(元副会長))、IRID技術アドバイザー
【プロフィール:鈴木光司(すずき こうじ)】
・1957年静岡県浜松市生まれ。静岡県立浜松北高、慶應義塾大学文学部仏文科卒業。 ・大学卒業後は子育ての傍ら、自宅で学習塾を開き1人で全教科を教えながら小説を執筆。
・1990年の『楽園』で、日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し作家デビュー。1万年という時を超えた男女の愛を描く壮大なスケールを描いた。『リング』は横溝正史ミステリ大賞最終候補まで残り、映像化され、ホラーブームの火付け役となった。その続編となる『らせん』は1995年、第17回吉川英治文学新人賞を受賞した。
・『リング』『らせん』は映画化され大ヒットし、リングシリーズとして『リング2』、『リング0 バースデイ』が製作され、『リング』はのちに米国で『ザ・リング』としてリメイクされ話題となった。同じく『仄暗い水の底から』も映画化され、こちらも米国で『ダーク・ウォーター』としてリメイクされている。2008年12月『リング1』シリーズ以来の長編サイエンス・ホラー『エッジ』を刊行。2013年7月『エッジ』が「シャリー・ジャクスン賞」(長編部門)を受賞。
・趣味は、体を鍛えるのとヨット。ヨットでは世界の海、例えば、地中海、南大西洋、インド洋といった大海等にも挑戦し、航海を果たしている(継続中)。2人の娘の結婚式では、自ら司会を行うといったい親ばかぶりも?